― 朝方の風を見るために、複数の天気予報の中央値を使った話 ―
はじめに
この時期のぶどう栽培で重要になるのが
消毒(防除)のタイミングです。
特に重要なのが
朝方の風
です。
風が強いと
- ドリフト(飛散)
- 散布ムラ
- 隣接作物への影響
が出やすくなります。
逆に風が弱い朝は、かなり散布しやすくなります。
ただ実際には、
天気予報の風速はかなりブレます。
そこで今回は、
複数の天気予報モデルを使い、中央値を取る
ようにして、農業向けの天気予報を作ってみました。
結論|1つの天気予報だけだと不安定
実際に色々見比べて感じるのは、
天気予報は
- サービスごとに違う
- モデルごとに違う
- 特に風速がズレる
ということです。
例えば
- A予報は1m/s
- B予報は4m/s
- C予報は7m/s
みたいなことが普通にあります。
特にぶどう畑は
- 棚
- 山
- 谷風
- 局地風
の影響を受けやすく、単純な予報だけでは判断しづらいです。
今回使った天気予報モデル
今回は Open-Meteo API を利用し、
- JMA(気象庁モデル)
- ICON(ドイツ気象局)
- GFS(アメリカ全球予報)
- 通常API
の複数モデルを取得しています。
中央値を使い、外れ値は除外
今回は単純平均ではなく、
中央値
を使っています。
理由は、
極端な予報値に引っ張られにくい
からです。
さらに今回は、
極端に離れた外れ値は除外
しています。
例えば
- 1m/s
- 2m/s
- 8m/s
なら、
8m/sだけ明らかに外れている場合があります。
こういう数値に引っ張られると、
実際より風が強く表示されることがあります。
そのため、
- まず中央値を計算
- そこから大きく外れた値を除外
- 残った値で判断
という形にしました。
防除判断向けに作った
普通の天気予報との違いは、
防除判断に寄せている
ことです。
例えば、
- 雨なら赤判定
- 5m/s以上は厳しめ
- 夏場高温も警告
- 雨後の濡れ残り注意
など、現場で気になる部分を優先しています。
雨後の「濡れ残り」も重要
実際の防除では、
単純に「雨が止んだ」だけではなく、
葉や果粒が乾いているか
も重要です。
そのため、
- 夜間降雨
- 湿度
- 露点
- 弱風
なども見て、濡れ残り注意を出すようにしています。
実体験|朝の風で予定は普通に変わる
実際の現場では、
朝起きて
「今日は風があるな」
となって、消毒をやめることは普通にあります。
逆に、
予報では風があっても、朝だけ落ち着く日もあります。
だから結局、
- 天気予報
- 実際の風
- 周囲の状況
を全部見て決めています。
学び|農業は「予報を見る仕事」でもある
農業をやっていると、
作業そのものより
判断
の方が重要だと感じます。
特に防除は、
- いつ撒くか
- 撒かないか
- 明日にするか
で結果がかなり変わります。
だから最近は、
天気予報を見る時間も作業の一部
だと思っています。
まとめ
今回は、
複数の天気予報モデルを使い、外れ値を除外して中央値を使う
形で、農業向けの風速予報を作ってみました。
特に防除では
- 朝方の風
- 雨
- 濡れ残り
- 高温
あたりがかなり重要です。
もちろん最終的には
現場の風が最優先
ですが、
判断材料の一つとしてはかなり使いやすくなったと思っています。
このブログのスタンス
このブログでは、
- 現場で実際に困ったこと
- 自分で考えて改善したこと
- 作業を少しでも事故らせない工夫
を中心に書いています。
農業は
気合より判断
の仕事だと思っています。

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