青色申告専従者給与で

絶対にやってはいけない3つ

― ここを外すと一発アウトになりやすい ―

はじめに

青色申告専従者給与は、
個人事業主にとって最も節税インパクトが大きい制度の一つです。

一方で、
税務調査で一番見られやすい制度でもあります。

実は、
否認されるケースには共通点があります。
今回は、
「これだけはやってはいけない」3つを整理します。


結論

専従者給与で否認されるのは、

  • 制度を使ったから
    ではなく
  • 使い方が雑だから

です。

逆に言えば、
この3つを避ければ、
専従者給与はかなり安全に使えます。


①「実態がない専従者」にしている

これは一番アウトです

専従者給与の大前提は、

その家族が
「事業に専ら従事している」こと

です。

NG例

  • 名前だけ専従者
  • たまに手伝う程度
  • 具体的な作業内容を説明できない

税務調査では、
ほぼ必ずこう聞かれます。

  • どんな作業をしていますか
  • 週何日・何時間ですか
  • 繁忙期は何を担当していますか

ここで詰まると、
その時点で黄色信号です。

👉
対策

  • 作業内容を言語化できる
  • 「○○と○○を担当」と言える

これだけで印象は大きく変わります。


② 給与額が「明らかに不自然」

金額は自由、でも「無制限」ではない

専従者給与に上限はありません。
ただし、判断基準は一つです。

労務の対価として妥当か

NG例

  • 売上300万で専従者給与200万
  • 実作業は軽いのにフルタイム並み
  • 去年まで0円、今年いきなり150万

税務署は、
金額の急変・バランスの悪さをよく見ています。

👉
対策

  • 売上・規模に見合った金額
  • 毎年なだらかに変える
  • 「なぜこの金額か」を説明できる

これができれば問題になりにくいです。


③「払っていないのに経費にしている」

実はここで否認される人が多い

専従者給与は、

「支払った給与」だけが経費

です。

NG例

  • 年末にまとめて帳簿上だけ計上
  • 現金の動きがない
  • 生活費と混ざっている

税務調査では、

  • 毎月いくら
  • いつ
  • どうやって支払ったか

を見られます。

👉
対策

  • 毎月定額で支払う
  • 専用口座に振り込む
  • 振込記録を残す

これだけで、
形式面のリスクはほぼ消えます。


逆に「やっていてOKなこと」

誤解されやすいですが、
以下は問題ありません。

  • 家族であること
  • 農作業中心であること
  • 忙しい時期と暇な時期があること

農業の実態として、
十分に説明可能だからです。


農家目線での安全ラインまとめ

専従者給与は、

  • 実態がある
  • 金額が妥当
  • 支払いが明確

この3点がそろえば、
税務調査でもかなり強い制度です。


私のスタンス

このブログでは、

  • グレーな使い方は勧めない
  • できるだけ
    「聞かれても説明できる設計」
    を重視しています。

専従者給与も同じです。

使い過ぎない。
でも、正しく使う。

それが、
一番長く効くやり方だと思っています。


まとめ

専従者給与で絶対にやってはいけない3つは、

  1. 実態がない
  2. 金額が不自然
  3. 支払っていない

この3つだけです。

逆に言えば、
ここを外さなければ、
専従者給与は安心して使える制度です。


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