― 農業は、売上を“バグらせる”仕事ではないと思った ―
はじめに
農業をやっていると、
「もっと規模を広げれば売上は伸びる」
という話をよく聞きます。
理屈としては、間違っていません。
実際、農業で売上を増やそうと思えば、
規模を拡大するしかないからです。
ただ、私はある時から、
これ以上は増やさない
と決めました。
理由は、
農業は
せどりやアフィリエイトのように
売上を一気にバグらせる仕事ではない
と、はっきり分かったからです。
結論:農業で売上を増やすには、純粋に人が要る
結論から言うと、
農業で売上を伸ばすには、
- 面積を増やす
- 房数を増やす
- 作業量を増やす
このどれか、
もしくは全部が必要になります。
つまり、
マンパワーが必要です。
特に、
手作業の多いぶどう農家では、
規模=作業人数
と言っても大きく外れていません。
せどりやアフィリエイトとの決定的な違い
せどりやアフィリエイトは、
- 仕組みを作る
- 流れを整える
- 効率を上げる
ことで、
売上だけを伸ばすことが可能です。
自分の手が増えなくても、
数字が伸びる余地があります。
一方、農業は違います。
- 規模を広げれば
- 作業はそのまま増える
- 人が足りなければ回らない
この構造は、
どれだけ工夫しても変わりません。
ぶどう農家は、特に人に依存する
ぶどうは、
機械化しにくい作物です。
- 房づくり
- 摘粒
- 袋掛け
- 傘かけ
- 収穫
- 出荷作業
どれも、
人の手が必要な作業です。
規模を増やすということは、
そのまま
「人を増やすか、自分が限界までやるか」
の二択になります。
ここで、
私は立ち止まりました。
人件費は、費用対効果が合いにくい
経費の中で、
一番コントロールが難しいのが
人件費だと感じています。
- 時給
- 給料
- 社会保険
- 繁忙期の手当
さらに、
- 人の管理
- 作業の指示
- ミスのフォロー
お金だけでなく、
管理コストも確実に増えます。
その割に、
売上が比例して増えるかというと、
そう簡単ではありません。
一人農業で、売上500万を目標にした理由
そこで、
私の中で基準を決めました。
- 一人農業
- 売上500万円前後
- 経費をできるだけ抑える
- 利益を残す
このラインなら、
- 人を雇わなくていい
- お金の管理がシンプル
- 判断も自分で完結できる
回る経営ができると考えました。
売上を追いすぎない代わりに、
利益を残す。
その方が、
自分には合っていると感じました。
「増やさない」は、現実的な経営判断
「これ以上は増やさない」
という判断は、
- 消極的
- 成長を止めた
そう見えるかもしれません。
でも実際は、
- 人件費
- 管理コスト
- 体力
- リスク
これらをすべて考えた上での
現実的な経営判断です。
まとめ:売上より「一人で回るかどうか」
農業は、
- 売上を最大化するゲーム
ではなく - 続けられる形を作る仕事
だと思っています。
一人農業なら、
- どこまで増やすか
よりも - どこで止めるか
この判断の方が重要です。
私が
「これ以上は増やさない」
と決めたのは、
売上ではなく
経営全体を見た結果でした。
このブログのスタンス
このブログでは、
「売上を伸ばす方法」だけは書きません。
- どうすれば回るか
- どこで無理が出るか
- どうやって続けるか
現場で考えた判断を、
そのまま言葉にします。
農業は、
数字だけ見ていると
簡単に壊れます。
だからこそ、
増やさない判断も含めて、
正直に書いています。
同じように
規模拡大で悩んでいる人の
判断材料になればと思い、
この記事を書きました。

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